年下の誘惑
「・・・ふぅ。図書室って遠い。」
「早くしてよ。先輩」

後ろから呆れたような、バカにしたような
声が聞こえた。

「・・・誰?」
「図書委員。先輩遅すぎっ」
「あ!ごめんなさいっ!忘れてて・・・」
「はぁ・・・とりあえず、早くしてくんない?」
「はいっ!!」

なぜか・・・いや、普通に怒られてしまった。
確かに私が悪いけど・・・先輩だぞ?

「そーいえば、先輩の名前は?」
「え・・・?優奈だけど?」
「へぇ~・・・優奈先輩か。」
「ちょっと!君の名前は?」
「俺?俺は、ゆうだよ。癒すって字に
鳥の羽の『羽』で、癒羽。」
「へぇ~・・・いい名前だね」
「ありがと」
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