スターフィッシュ‼︎
「お、おいしいです! ありがとうございます!」
ゆーたのお母さん作のハヤシライスをほおばりながら、お礼を言った。
隣ではゆーたが超大盛りを食べている。
「どういたしまして。とうとうゆーたもギターのお弟子さんができたんだー。あんたも最初のころは一晩中ギター触ってたもんねー」
「もぐもぐ……余計なこと言ってんでねーよ」
口をもごもごさせながらゆーたがお母さんをにらみつける。
ひ、一晩中!?
暗くなってしまったので、ゆーたが大通りまで送ってくれることになった。
ゆーたが先に扉の外に出た。
「おじゃましました。ご飯まですみません、ありがとうございました」
あたしもゆーた母にお礼を言って、靴を履くと、
「美緒ちゃん、ゆーた口悪いし暴れん坊だけど、仲良くバンドしてあげてね」
優しい口調でゆーた母にそう言われた。
「は、はい……?」