スターフィッシュ‼︎
「青春スターダム、音源審査通ったぞ!」
「「「へい?」」」
興奮した様子の王子の言葉とは裏腹に、あたしたちは再び頭にハテナマーク状態だ。
「STARFISHなら一般応募でもいけると思ったけど、微力ながら協力できて良かったよ。あとは本戦に向けて頑張れぃ!」
そう言いながら、ヒラモトさんがゆーたの肩をぱしっと叩く。
「ん? 青春スターダム、って……おい、いつの間に!」
ゆーたも何のことか察したらしく、目を見開いて驚いていた。
「あ、今ハマってるアニメの主題歌、青春スターダム出身のバンドですよ。おおお、すごいです!」
良夫さんも知っているようだ。
驚いたのか、急に出てきた汗をハンカチでぬぐっている。
「えええ、あたし分かんないよー! 何のことーー!?」