スターフィッシュ‼︎
「ほら、そろそろ準備すっぺ」
あたしの肩を優しく叩き、ゆーたは楽屋に戻っていった。
そっか、来年の今頃は高校卒業しているのか。
あたしは進路をもう決めている。
みんなはどうなんだろう。
「では次、STARFISHさん、準備お願いしまーす」
2バンド目の演奏中。
楽屋で髪型のチェックをしていたら、スタッフさんに呼ばれた。
自然とSTARFISH4人が楽屋の中心に集まり、そして――
「よしっ、いくぞ!」
王子のかけ声とともに、
「「「おー!!」」」
と4人で拳をぶつけ合った。
とにかく未来を切り開くためにも、全力でやるのみだ!
楽器を片手にあたしたちはステージへと向かった。