スターフィッシュ‼︎

まず、1番のAメロは、あたしの歌とギターのみ。

次第に、良夫さんの優しく静かなシンバル音が、キラキラと星のように曲に飾りをつけていく。


サビ直前で、あたしの声以外の音が無くなり、静かな空間を作る。


そして、サビで一斉に4人で音を鳴らす。


あたしの歌もメロディーや言葉、思いをぶちまけるように感情を込める。

それと同時に明るい黄色のライトでステージが照らされた。


お客さんが皆、サビに入った瞬間、頭を揺らし、曲の世界に一気に入り込んでくれた気がした。

それを感じて、よりあたしたちの演奏にも心が込められていく。


最初、曲の構成を考えていた時は、イントロから4人でずっと音を出し、そのままサビへ、という流れにしていたが、

静から動へ、曲のメリハリをつけて、サビで思いをより倍増させるように作り上げた。


間奏は、ゆーたのギターソロ。

涙腺をゆすぶるようなファズの音を響かせる。

王子のベースもそれに絡まるようにメロディーを奏で、

良夫さんのドラムも時々フィルを挿みながら、最後のサビに向けて盛り上がりを表現していく。
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