スターフィッシュ‼︎



西の空が少しずつオレンジ色に染まっていくとともに、

STARFISHの出番も近づいてくる。


と、その前にトイレ!


飲食コーナー奥には、仮設トイレがたくさん設置されているため、スムーズに用を足すことができた。


さーて、エリア内の探検もできたし、腹ごしらえもできたし、そろそろ関係者スペースに戻ろうかな。

そう思いながら、トイレを出て手を洗っていると、

飲食コーナーの裏側、

ちょうど木陰になっていて人が少ないスペースに、貴ベイビーたちの姿が見えた。


あ、せっかくだし挨拶してこようかな。


あたしは、その女の子たちの軍団に近づいていった。


しかし――


「お前さー、貴也様の迷惑になることしてんじゃねーよ」


「……別にしてないですけど」


「は? いっつも後ろから貴也様のことじーっと見て、盗撮して、きもいんだよ」


「はぁ。何が悪いんですか~? 別に迷惑かけてないっすよ」


そこには、4~5人の貴ベイビーたちに囲まれている、カナタちゃんの姿があった。

ベイビーたちの女子的な怖さに、一切ひるむことなく悪態をついているようだ。


ヒィィィ!! なにこれ!!

完全に一触即発ムードじゃん!
< 391 / 434 >

この作品をシェア

pagetop