スターフィッシュ‼︎
西の空が少しずつオレンジ色に染まっていくとともに、
STARFISHの出番も近づいてくる。
と、その前にトイレ!
飲食コーナー奥には、仮設トイレがたくさん設置されているため、スムーズに用を足すことができた。
さーて、エリア内の探検もできたし、腹ごしらえもできたし、そろそろ関係者スペースに戻ろうかな。
そう思いながら、トイレを出て手を洗っていると、
飲食コーナーの裏側、
ちょうど木陰になっていて人が少ないスペースに、貴ベイビーたちの姿が見えた。
あ、せっかくだし挨拶してこようかな。
あたしは、その女の子たちの軍団に近づいていった。
しかし――
「お前さー、貴也様の迷惑になることしてんじゃねーよ」
「……別にしてないですけど」
「は? いっつも後ろから貴也様のことじーっと見て、盗撮して、きもいんだよ」
「はぁ。何が悪いんですか~? 別に迷惑かけてないっすよ」
そこには、4~5人の貴ベイビーたちに囲まれている、カナタちゃんの姿があった。
ベイビーたちの女子的な怖さに、一切ひるむことなく悪態をついているようだ。
ヒィィィ!! なにこれ!!
完全に一触即発ムードじゃん!