スターフィッシュ‼︎
青春スターダム 後編
機材の片づけが終わり、あたしたちはいったん楽屋に戻った。
「あー終わったーー!」
ゆーたが勢いよくパイプ椅子に座り、伸びをした。
「いや~もっとやりたかったですね」
そう言って、良夫さんがゆーたの上に腰を下ろすと、
だー! 暑い、重いわっ、と、ゆーたと良夫さんのじゃれあいが始まった。
「何それー! あははははっ」
あたしはその様子を見て、爆笑していた。
すると突然、
「おい、お前らに話があるんだけど」
と、王子が腕組みをしながら、真面目な顔で言った。
え……? 何だろう。
「何だよ急に……どーした?」
ゆーたも真剣な顔になり、あたしたち3人は立ち上がって、王子と向き合った。