スターフィッシュ‼︎
「さー全てのアーティストの演奏が終了しました。いや~今日1日、本当に激アツだった!」
「今日来て下さった皆さんも、素晴らしいライブがたくさん見れたんじゃないでしょうか」
午後8:30。
全てのライブ演奏が終了し、
本日の出演者全員が、明るいライトに照らされたステージ上に集った。
ざっと合計50人くらいいる今日の出演者たちを見ると、改めて相当たる顔ぶれなだなぁ~と思った。
全国の予選と決勝を勝ち抜き、ここまで来た若きアーティストたち。
確かにみんな特徴的で、オーラがあるように思えた。
「さぁ。残すは……残すは……」
「あはは、ためすぎですよ!」
「残すは、結果発表のみとなりましたーーー!! みんなー早く知りたいかー?」
司会の2人がお客さんを煽りながら、
最後のプログラムの始まりを告げる。
「今年は1000組近くの応募が全国からありました。その頂点――CD全国デビューそして賞金100万円を獲得できるバンドが……決まりました」
そう言って、DJさんは小さな白い封筒を掲げた。
お客さんからおお~、という声が一斉にあがる。
「その前に、もう一度言わせてくれ! 今日は本当に全出演者、素晴らしいライブをしてくれました。
おじさん何度も感動して泣きそうになりました。本当にありがとう!」
ステージ前方にいる司会の2人が、あたしたちの方を振り向き、深く礼をした。
あたしたちも感謝の気持ちを拍手で表した。