スターフィッシュ‼︎
アウトロ
串カツ!
「ふぁ~、腹いっぱい。やっぱり本場の串カツはうめーなー」
そう言って、ゆーたはパンパンになった串入れに、最後の一本を差し込んだ。
「あたしもうちょっと食べたい~」
「僕もせっかくなのでおかわりしたいですっ。エリンギとししとう!」
「えー、良夫さんせっかくだし肉にしようよ、肉~」
壁に張られた手書きのメニューを見ながら、あたしは良夫さんの肩をつっついた。
しかし、
「おい、お前最近リバウンドしてないか? 顎が二重になりかけてるぞ、このクソデブが!」
と、隣に座っている王子に怒鳴られ、勢いよく片手で顎をつままれた。
「ぐはっ、ほんなことないでふ~」
う、確かに2キロ増えました。
すみません、すみませんー!
そんなあたしたちの様子を見ながら、
隣のテーブルにいるタンジェント60の3人が、
「いや~STARFISHのこのグルーヴ感、マジおもろいわ~」と言って爆笑していた。
グルーヴ感って……。
こういう場所でじゃなくって、演奏で出すものですからー!!