スターフィッシュ‼︎
曲が終わって、再びスタジオの中がしーんとなる。
「はぁ、はぁ」
楽しすぎて1曲でバテるぅ~。
「うぅぅ」
良夫さんはハンカチではなく、タオルを鞄から出して、
汗と……涙もぬぐっていた。
ふと、王子とゆーたを見ると、
何やらお互いの耳元で会話をしていた。
良夫さんは上手すぎだし、きっと、あたしのことだ……。
やっぱり駄目だったかな?
歌詞見て歌ったくせに、歌詞超間違えたし!
「おい! お前」
王子がいきなりあたしを指差した。