スターフィッシュ‼︎

「お疲れーー!!」


会計を済ませた後、

スタジオのミーティングスペースで、

コーラやお茶のペットボトルで乾杯をした。


「良夫さんは本当にバンド経験ないんですか?」


あたしは、驚いたような口調で、良夫さんに聞いた。


「え……あ、その」


お茶のボトルを握りしめながら、

良夫さんは縮こまってしまった。


「お前、デリカシーのない聞き方すんなっつーの!」


なぜかゆーたから後頭部を叩かれる。


「い、いいんです。一応、高校入ってすぐバンド組んだんですが、容姿が原因で1ヵ月でクビになったんです」

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