スターフィッシュ‼︎

すると、

「るせーな、おめーらに構ってるほど暇じゃねーんだよ。貴也行くべ」

と言って、ゆーたは王子の肩にポンと手を置いた。


「そーだね、これから忙しくなるしね。ま、そのうち対バンでもしようよ」


「はーん? 対バンっておめーらまたバンドやってんのかよ。もしやメンバーってあれ?」


ドラムスティックを鞄に刺した、いかちぃ坊主男が良夫さんとあたしを睨みつけた。


ギクーッ!!


良夫さんは何か汗かき始めちゃったし!


「女とデブって……お前らも落ちたな」

最後の1人。茶髪ツンツンヘアがようやく口を開いた。


「そうそう、今度柏のライブハウスで俺ら企画すっけど、お前らも出る?」
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