メガネくんの図書室 短編
静かになる多賀峰。
唇を放すと放心状態。
「おーい、あかり?大丈夫か?」
顔の前で手を振ると、あかりはハッとして俺を見る。
顔赤くなってる…。
「あ…あの、今あかりって!」
「あかりって言われんのイヤ?」
俺はわざと首を傾げた。
あかりは首をぶんぶん振る。
「そんなことないです!…あの、私も…その…羅威先輩って言ってもいいですか…?」
ウルウルした目で俺を見つめてくるあかり。
別に、羅威先輩でもいいけど…。