メガネくんの図書室 短編


「普通そこは羅威…だろ?」


「そ…そんなっ!言えません!」


「へぇー、羅威って言わないんだ、じゃあいいよ?羅威先輩で、俺がグレたらあかりのせいだからな」


ちょっと意地悪しすぎたかも…。


「そ…そんなっ!…うぅ…じゃあ、羅威くんじゃダメ…ですか?」


上目使い。


ヤバイって…。


「いいけど、一回だけ羅威って言って?」


俺なに言ってんだ…。


「つ…羅威…」


あかりは、小声で恥ずかしそうに俺の服の裾を掴む。


「可愛すぎ…」


そう言って俺はあかりのおでこにキスをした。


俺相当あかりにハマってるかも…。


あかりは両手でおでこを押さえる。


「先輩!?あ…あの」


「先輩じゃねーだろ?」


「羅威くん、私…まだ好きって言ってないから…」


「うん…」



< 24 / 26 >

この作品をシェア

pagetop