メガネくんの図書室 短編


「多賀峰、なんで俺の後ろついて来んの」


立ち止まって多賀峰の方へ顔を向ける。


また、意地悪な言い方。


少し俯く多賀峰。


ヤバイ、泣いたか?


「先輩と…。お話…しちゃダメですか?私、東条先輩ともっとしゃべってたいです…」


ウルウルした目に上目使いで俺を見る。


その顔には、俺弱い。


意地悪したくなる。


「そんなに俺と話したいの?」



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