強くて弱い女



「誠。いいの?ほっといて。」





和希はそういって誠の肩を掴んだ。





「お前、美琴にあんだけ惚れてたじゃねぇか!」





ホレタ?





掘れた?





彫れた?





ううん。違う。





「惚れた」だ。





その後、和希が何か言ってた気がするけどそんなの聞こえなかった。





苦しくて、泣きたくて、涙を堪えるので必死だった。



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