強くて弱い女



男は腕を振り上げ、殴ってこようとした。





「なめてんのか?!」





そう私は言うと男な殴って来る前に腹を殴った。





「うぐっ!」





鈍い音と男の悶える声が頭の中に響く。





その瞬間、ゾクッと快感を感じた。





忘れていた感触と苦しそうな男の顔。





さっきの余裕は何処に行ったのやら。










その日を境に私は私ではなくなった。










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