強くて弱い女
「愛華は元気にしてたか?」
「うん・・・・。」
康平は「そっか」と言うと私を抱きしめた。
「っ!!」
相変わらず康平は筋肉質で、でもどこか優しい腕で落ち着いた。
だけど、今私が好きなのは・・・・・。
そう思うと康平に申し訳ない気がする。
そう思っていた時だった。
「池田愛華ー!覚悟ー!!!」
後ろからそんな声が聞こえた。
後ろには案の定どっかの族に入っているであろう男が1人いた。
「チッ。」