強くて弱い女
「誠・・・起きて・・・。いつものように意地悪してもいいから。」
天使のようなキレイな声が聞こえた。
そうか・・・俺は生きてんのか。
俺は目をゆっくり開け、
「本当だな?」
と笑って見せた。
その瞬間愛華は泣きだした。
「誠!意識が戻ってっ!?」
「あぁ。心配掛けたな、すまん。それよりさっきの話本当だな?」
ちょっとでも場を和ませようと思った。
「さっきの話?」
だが当の本人はなんのこっちゃという顔をした。