強くて弱い女
事故ったあの日、愛華と気持ちが繋がったあの日、俺はもう一生いい事なんてなくていいと思った。
そりゃぁ、バイクにはねられる前に「あーあ。」と思ったけどな。
せっかく気持ちが繋がったってのにってな。
だから目が覚めた時、愛華がいてくれて安心した。
俺、生きてるんだって愛華と一緒にいれるんだって思った。
俺の我がままにも答えてくれる愛華は愛しくてたまらねぇ。
他の奴には渡さねえ。
相手がどんな奴であろうとも。
愛華がその相手の事が好きであろうとも。