【完】優しい彼の温もりに包まれて
「沙穂ちゃん、どうしたの?」


泣きそうなのに沙穂ちゃんに涙は見せまいと笑顔で振る舞う瑠夏


これも瑠夏なりの強がりで優しさ


沙穂ちゃんを落ち着かせるために瑠夏は気丈に振る舞ってるんだ


「お兄ちゃん、なんか変だよ。沙穂、あのお姉ちゃん嫌だっ。瑠夏お姉ちゃんが良い」


沙穂ちゃんは瑠夏の足にしがみついて泣いていた


「お兄ちゃん、瑠夏お姉ちゃんと居る方が楽しそう」


沙穂ちゃんも分かってるんだ


「圭輔、瑠夏抱きしめてあげてて。ここはあたしが何とかするから」


「分かった。瑠夏ちゃん、おいで?」


「捺稀、良いの?」


「うん。今から丈瑠君と話して来るから。見たくなかったら圭輔に抱き着いてて。」


あたし、もう見てられない…


話しに行く前に沙穂ちゃんの目線に合わせる
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