【完】優しい彼の温もりに包まれて
「捺稀!!もう良いよ!!」


遠くで圭輔に抱き着いたまま叫ぶ瑠夏


「これ以上、話したって丈瑠は分かってくれないから」


それだけ告げると帰って行ってしまった


「瑠夏!!待て」


追いかけようとする丈瑠君の腕を掴んだ


「話しはまだ終わってないよ。圭輔、沙穂ちゃん連れて帰ってて」


圭輔は戸惑っていたものの沙穂ちゃんを連れて帰って行った


「なぁ…いつになったら話し終わんの?」


「もう少しで終わるよ」


まだ重要なこと言ってない


「丈瑠君と別れてからの瑠夏は毎日泣いて自分を傷つけてた」


「傷付けるって…」


このことは丈瑠君も知らないからびっくりしてる


そりゃあ、そうだよね


丈瑠君と居る時は治まってたんだから
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