【完】優しい彼の温もりに包まれて
「あたしも瑠夏と一緒で兄弟居ないから瑠夏の気持ちが分かるの」


「お前、一人っ子なの?」


「うん。あたしだって唯一、頼れる存在が圭輔なの。だから瑠夏が頼れる存在って丈瑠君だけだと思うよ」


……それだけは分かってあげて


丈瑠君なら分かるはずだから。


「瑠夏は本当に俺で良いのか?」


「丈瑠君じゃなきゃ瑠夏を支えられないよ。」


丈瑠君だって不安なんだよね


「あたしや圭輔や美春でカバーして来たけど…丈瑠君の分まではカバー出来ない」


「俺、瑠夏が楽になるならと思って離れた。小宮のこともあったし」


朱音ちゃんが纏わり付いてたもんね


「瑠夏は楽になんかなってない。寧ろ弱っていってる」


1番信頼してる人をなくした今、瑠夏はやる気さえ起きて居ない
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