【完】優しい彼の温もりに包まれて
瑠夏Side


捺稀と丈瑠との会話を聞いてられなくて帰って来た


聞くのが怖かったんだ


それに、あんなところは見たくなかった


丈瑠と朱音ちゃんが一緒に居るとこなんて…


あたし、嫌だった


丈瑠が他の人と居るとこを見るの…


最初から“彼女が出来た”って言ってくれてれば諦めてた


“話しても分かってくれない”


なんて言ったけど本当は嘘…


丈瑠なら分かってくれると想ってる


でも、不安になるの


だから、家に帰って自分を傷付けた


そうしないと自分を保てないから…


----トントン


……誰!?


今は会いたくないよ…


なんて思いながらドアを少し開けた


でも、顔を見たくなくてすぐに閉めた


そこに居たのは会いたくない丈瑠だったから…
< 471 / 764 >

この作品をシェア

pagetop