【完】優しい彼の温もりに包まれて

「瑠夏の親はこのこと知ってんの？」


「忠弘さんには話したんだけど実頼さんが瑠夏ちゃんのことについて聞かなくて…」


……だろうと思った


「あんたが実頼さんを説得してみる？着いたわ。丈瑠は此処で待ってなさい」


母さんは瑠夏を連れ何処かに行ってしまった


俺は自販機でコーヒーを買い椅子に座る


しばらくして母さんがやって来た


「瑠夏ちゃんのとこ行くわよ」


大人しく母さんについていく


「此処に居るから…」


俺は中に入り母さんは何処かに行ってしまった


前、入院した時も一人部屋だったな


俺はパイプ椅子を持ち瑠夏に近づく


今はだいぶ落ち着いてるみたいだ


「…ん？」


「起きたか？」


「ここ……どこ？」


「病院だ」


すると瑠夏は涙を流し始めた