【完】優しい彼の温もりに包まれて
「どうした?」


「丈瑠が…居ないかと思った」


「俺は瑠夏が嫌って言っても傍にいる」


「丈瑠じゃなきゃ嫌だ」


嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか


「子供が居るって分かって不安だったの。怖かったの…なのに…」


俺は瑠夏の手を強く握りしめた


「それ以上は言うな。分かってるから。ごめんな」


すると瑠夏は安心したのか泣き続けていた


「ごめんなさい」


俺は瑠夏の頭を撫でることしか出来なかった


しばらく泣き続けた瑠夏の目の回りは真っ赤に腫れ上がっていた


「落ち着いたか?」


「ごめんね…」


「瑠夏ちゃん、落ち着いたかしら?」


母さんが飲み物を持ってやって来た


「光莉さん。ごめんなさい」


さっきから謝ってばっかりの瑠夏
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