【完】優しい彼の温もりに包まれて
「なんで…来たの?」


なんて呟きながら起き上がる


俺はそんな瑠夏を支える


瑠夏は実頼さんの顔を見て泣きそうだった


「心配だから来たの。他に理由なんてないわよ」


俺から見て実頼さんが瑠夏の心配をしているようには見えない


「来なくて良い。どうせ喧嘩になるだけだから」


「人は心配してるのにその口の聞き方は何?」


「ほらね…だって、お母さんのこと信頼してないもん」


「言ってくれるわね。それなら貴女、人ん家の子になれば?」


こんなこと言われ続けてたのか?


「昔の…優しいお母さんは何処に行ったの?」


切なそうな顔をした瑠夏


「言ったじゃない。貴女が私の性格変えたって」


瑠夏は俺に抱き着いて来た


忠弘さんもあまりの迫力に口出し出来ないようだった
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