【完】優しい彼の温もりに包まれて
「またそうやって丈瑠君に甘えるの?」


「忠弘さん…ちょっと出てくれますか?」


「でも…」


「此処は俺がなんとかします。」


此処は俺が解決しないといけないと思った


「分かった。丈瑠君、頼んだよ」


忠弘さんは心配そうな顔をして出て行った


「丈瑠君…貴方も大変ね」


「俺、大変だなんて思ってませんよ?」


瑠夏を抱きしめたまま話しを進める


「この子、何もしないでしょ?」


「いいえ。ちゃんとしてくれます。実頼さんが知らないだけです」


「私、この子のこと理解してるつもりだけど?」


……はっ?


「“つもり”なだけで本当は理解してないんじゃないんですか?」


「貴方、案外厳しいのね」


「実頼さんが瑠夏のことを知ろうとしないからですよ」


瑠夏を知れば知るほど発見はたくさんある
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