【完】優しい彼の温もりに包まれて
「瑠夏、あんた甘えすぎ。少しはなんとか言ったら?」


……瑠夏には厳しいんだな


「あたしはどんなに文句言われたって叩かれたって良い。でも、丈瑠だけは傷付けないで!!」


……何処まで優しいんだよ。


「せっかく好きになった人なの。お母さんはあたしの大事な人まで引き離すの??」


……バシッ


実頼さんは瑠夏を叩いた


「子供が居るらしいじゃない。あんた達には早過ぎる!!それにまだ学生なのよ?」


確かにそうかも知れない。でも…


「確かに早いですよね…それは分かってます。」


俺だって不安なんだ


「でも、可哀相じゃないですか。せっかく宿った命なんです。実頼さんは嬉しくないんですか?」


普通だったら喜ぶはず。


だけど実頼さんは何処か違うんだ
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