【完】優しい彼の温もりに包まれて
「瑠夏にはまだ早いのよ」


「お母さんはあたしに文句しか言わないじゃない。またそうやって自分の意見を優先するんでしょ?」


……瑠夏は実頼さんが居るところでは泣かない


でも、今日は泣いていた


今まで溜めてた分が爆発したみたいだった


「泣いて済むと思ってんの?」


----バシッ


実頼さん、絶対おかしい


「丈瑠はこんなあたしでも良いって言ってくれたの。唯一、ありのままで居られる存在なの!!」


「実頼さん、これ以上、瑠夏を苦しめないで下さい」


「貴女も瑠夏の味方なのね」


「彼女ですもん。味方しちゃいけませんか?」


……こんな瑠夏、放っておけない


「こんな子を好きになる人も居るのね…」


これ以上、苦しむ瑠夏を見たくない
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