【完】優しい彼の温もりに包まれて
「でも、嬉しかったよ。あんな風に言ってくれて。だけどまた丈瑠の前で喧嘩しちゃったね…」


申し訳なく思ってるんだろう


いつも俺に迷惑掛けてばっかりだからって…


喧嘩が嫌いな瑠夏のことだから


「あたし…あたし、丈瑠に迷惑掛けてばっかりだよね」


「俺、一度も迷惑だなんて思ってねぇよ。俺がしたいからしてんの。だから心配すんな」


…これは嘘じゃない


“瑠夏の傍に居たい”


“瑠夏の役に立ちたい”


ただ、それだけ…


「あたし…強がりで我が儘で泣き虫で甘えたがりだよ?それでも良いの?」


「あぁ…分かってる。ちゃんと受け入れる。」


そんな姿も好きになったんだ


「優しすぎるよ。あたしには丈瑠が彼氏だなんて勿体ないもん」


そんなこと言ってくれるのは瑠夏だけだ
< 485 / 764 >

この作品をシェア

pagetop