【完】優しい彼の温もりに包まれて
「俺だって瑠夏が彼女って勿体ないと思うぞ。だって他にもそこら中に男なんて居ただろ?」


瑠夏は可愛いし優しいから…


周りの奴らがそれに気付いてないだけ。


「出会いがなかっただけだよ。あたし正直、男なんて信用してないから」


「なんで?」


「だって、イジメとかもあったし、偽ったあたししか見てない。その分、丈瑠や圭輔君はありのままのあたしに接してくれるからね」


……そういうことか


「ねぇ…本当にあたしなんかが彼女で良いの?」


「瑠夏だから良いの。瑠夏と居ると楽だから…瑠夏こそ俺で良いのか?」


瑠夏は笑顔で小さく頷いた


久しぶりに見た瑠夏の笑顔


「やっぱり瑠夏は笑った方が可愛いな」


「…えっ?」


「俺のせいで笑えなかったんだよな…ごめん」


俺は強く瑠夏を抱きしめた
< 486 / 764 >

この作品をシェア

pagetop