【完】優しい彼の温もりに包まれて
「瑠夏は自分の心配しな。お茶飲むか?」


俺は瑠夏にペットボトルを渡した


「ありがと。またこうやってお話出来るなんて思ってなかったな」


「どうして?」


「もう無理って思ってたから」


いろいろとあったからな


俺は早々とおにぎりを食べ終えた


「ねぇ…もう離れない?傍に居てくれる?」


「あぁ…もう離れない。瑠夏が嫌って言っても傍に居る」


「我が儘ばっかり言っちゃってごめんね」


それだけ呟くと布団に潜り込んだ


……我が儘だなんて


俺は瑠夏の役に立ちたいだけで我が儘だなんて思ってない


しばらくするとリズム良く寝息が聞こえて来た


……トントン


「はい」


「お疲れ様。瑠夏ちゃん、寝たのね」


「はい、ついさっき…」


俺の手を握ったまま気持ち良さそうに眠っていた
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