【完】優しい彼の温もりに包まれて
俺は自販機でコーヒーと水を買って戻った


「お帰り」


「買ってきたぞ。ご飯来たんだな」


さっき千絵さんに会ったばっかりなのに…

早いんだな。



「ありがとう。お金は?」


「良いよ…これくらい出すから」


「本当?」


「あぁ、俺がしたくてしてんの」


瑠夏は心配性なんだな


「そんなに俺のこと心配出来ない?」


「そうじゃないけど…不安なの。丈瑠が優しすぎるから…」


“それに、また前みたいに離れて行くんじゃないかって…”と付け加えていた


「もう何があっても離れないから大丈夫」


……それだけは言える


俺達なら大丈夫なような気がする


「俺は瑠夏を信じる。だから瑠夏も俺のこと信じてくれるよな?」


“うん”と小さく頷いた
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