【完】優しい彼の温もりに包まれて
「言ったよね?愛されるのも抱きしめられるのもキスするのも甘えるのも丈瑠だけだって…」


コイツ…気付かないうちに可愛いこと言ってやがる


俺がどんな気持ちでいるかなんて分かってねぇよな


「丈瑠だから信頼してるし安心出来るの」


俺は瑠夏の隣に座る


瑠夏は俺の肩に頭を乗せたつもりだろうけど…


身長が低い瑠夏は寄り掛かる感じになった


「フフッ。やっぱり安心出来る」

「なんで俺で安心出来るんだ?」


ずっと聞いてみたかった


「丈瑠と居ると凄く楽なの。あたしの精神安定剤。」


こんな俺で安心出来るなんて言ってくれたのは瑠夏が初めて…。


「ずっとね…居場所が欲しかった。誰かに傍に居て欲しかった」


それだけ不安だったんだよな
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