【完】優しい彼の温もりに包まれて
「丈瑠って本当に彼女のこと好きなんだな。バイト中でもほとんど笑ったことないのに…」


「ははっ。そうですかね?」


笑ってごまかすしか出来ない


「丈瑠君は瑠夏には恐ろしいくらい優しいんですよ」


そういえば、捺稀も居たんだった


「だろうな。なんかオーラが甘い。こんなお前、見たことない」


「そんなに分かりますか?」


「あぁ、全然違うね。びっくりした」


「後、言ってない事が1つあるんですけど…」


「言ってない事…?」


「瑠夏のお腹の中には小さな命が宿ってるんです」


“えっ…?”と顔をした修司さん


「ってことはお前、父親になるのか?」


「そういう事になりますね」


「なんか俺まで嬉しくなった」


てっきり怒られるかと思ってた
< 513 / 764 >

この作品をシェア

pagetop