【完】優しい彼の温もりに包まれて
「丈瑠から見えないところで話そうか。あの人、独占欲強くてヤキモチ妬くから」


「なぁ、今日が最後なら1つだけ俺の約束聞いてくれる?」


お願い…?何だろ?


「あの頃みたいに手繋いだらダメかな?」

……えっ?


もっと違うお願いされるのかと思ってたからびっくりした


「俺、瑠夏と付き合って別れて以来本気で好きと思える彼女作ってないんだ。遊びはあっても本気で付き合ったことなかった」


「そうなの?」


「あぁ、あの時は受験勉強の鬱憤ばらしで遊んでたんだ…」


初めて聞く真実だった


「それに、俺の親って受験勉強には厳しいからさ。だから瑠夏にも会えなかったんだ」


……そうだったんだ


知らなかった…。


響もいろいろと我慢してたんだね
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