【完】優しい彼の温もりに包まれて
「瑠夏、ありがとう。俺が愛せなかった分、アイツにたくさん愛してもらえ!!」


「うん。そうだね。あのね、もうすぐ子供が産まれるんだ…そしたら会いに来てくれる?」


「あぁ、分かった。時間見つけて会いに行くよ。その時は笑顔で会おうな?」


「もちろん。ねぇ…響、あの時あたしのこと愛してくれてた?」


ずっと聞きたかったこと


あの時は急に別れたから聞きたくても聞けなかったんだ


「不器用なりに一生懸命愛してたよ。凄く楽しかった。ありがとう」


響の笑顔は今までで1番輝いていた


「瑠夏、約束な?」


「約束?」


「笑って過ごして?瑠夏は笑顔が可愛いんだから」


「うん。響もね」


「ねぇ、そろそろ返してくれない…?」


声がして振り向くとそこには居るはずのない丈瑠の姿
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