一匹狼くん


咄嗟に嘘をついた

「友達に家まで送ってもらうんだ?
しかも朝帰りで」


嵐くん……
余計なこと言わないでって
言ったのに…


「…疑ってる?」
「……さぁ」

「終電、逃しちゃって。
バイクじゃ危ないからって
それだけ。なんもないよ」


雷斗の目をみてちゃんと言う

そしたらあたしにもたれかかってきた


「……雷斗?」

「…よかった」



軽く抱きしめる

「…俺、全然相手できねーし
そいつに移ったって……
電話してっときも楽しそうだし…」


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