新撰組と現代女剣士



沖田はそれに驚いた。雪の流れる様な動作に動きが追いつかず、雪の竹刀は沖田の胴に当たっていた……



雪「…………一本。……私の勝ちだな……」







――オオオオオォォ!!



間を置いて周りから歓声が挙がる



沖「あ゛ぁぁー……又負けちゃいましたぁ。」



雪「残念だったな。……だが、私も危なかったぞ、確実に前より強くなったな。流石総司だ」



沖「でも足で挟む何て……驚きましたよ!どんな稽古をすればそんな事出来るんですか?」


沖田は目を輝かせながら聞いてくる


雪「………腕は足より力が弱い、足は腕より器用ではない。だったら腕を足並に力強く、足を腕並に器用にすればいい。…………まぁ、これは刀と言うより体術の心得だがな。 稽古の参考になるといい」



沖「ほぉ~。成る程、奥深いですね!雪は若いのに色んな事を心得ていますね、凄いですよ」





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