新撰組と現代女剣士



沖田が“ふんふん”と頷き感心しながら雪を見る



雪「……言わば努力の結晶だな。私だって才能があった訳ではない。強くなるまでは大変だった…………でも支えがあったから頑張れた」




沖「……支え?」



雪「……陸抖だ。陸抖の分までも、私が強く生きると誓ったんだ…………そのおかげだ。本当、陸抖には支えられてばかりだな……」


沖「……そうですか」


何処か遠い目で尚、愛しむ様な表情をする雪
沖田はそんな雪をただ見つめた…………




雪「…………さて、総司稽古続けよう。私は素振りをする」



斉「待て」



雪が動こうとした時声が掛かった……


その声の主は珍しく斉藤だった



雪「……斉藤さん。何ですか?」







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