新撰組と現代女剣士
お梅「それより、名前何て言うん?」
お梅の言葉に自分がまだ自己紹介していない事に気づいた
雪「……申し遅れました。壬生浪士組一番隊隊員兼土方副長の小姓を勤めております、冬桜雪と申します。以後お見知りおきを」
雪の自己紹介にお梅は一瞬唖然とした
……が、すぐに小さく頬を膨らませた
お梅「さっきから堅いで、もう少し表現緩ませてくれてもええやないか」
お梅の言う事は正しい。
雪はお梅と会ってから一度も表現を変えない、リアクションも全て心の中でしか出ていなかった
所謂、無表情だ。
話しをしていても、ずっと無表情な雪。
お梅がそう言いたくなるのも仕方ないであろう
雪「……すいません。あまり女性の方と話す事がなくて……つい」
雪はそう言うと、眉を下げ困った様に微笑んだ
雪は初めてお梅の前で表現を変えた