新撰組と現代女剣士




雪は幼い頃から厳しい環境で育ち、友達もいなかった。


居たと言うなら彼氏になる前の陸抖位だろう。


母の前でも常に気を張っていなければならなかった


心の許せる女性などいなかったのだ


女性に限らず、男性でも陸抖以外には気を張っていた


今現在は壬生浪士組という男のみの集団の中で暮らしているが、壬生浪士組の仲間は男でも雪にとって別格なのである



そんな生活の影響で、雪は女性には特にどう対応していいか分からなかったのだ。




お梅「せやったらウチと沢山話そうや。そのうち慣れて表情も柔らかくなりますわ。もっとウチ色んな表情見てみたいわ、なぁ雪はん?」

お梅は雪の困った表情に哀しみの色を読み取ったかの様に優しく囁いた


雪はお梅の言葉を聞いて目を見開かせ、珍しく驚いていた


今まで女性に優しくしてもらう何てなかった雪は動揺しているのだ



< 231 / 308 >

この作品をシェア

pagetop