新撰組と現代女剣士




雪「……えと……じゃあ、目的地へ行きましょうか。」


雪は徐々に普段の冷静を取り戻していった


だが、その表現は何時もと違って少し綻んでいる様に見えた


お梅「そうやね。すっかり忘れとったわ」


お梅は思い出した様に言うと、愉快そうに笑い出した


雪もそんなお梅を見て嬉しそうに微笑み、軽く笑った



雪「そう言えば、八木低と前川低で離れているのにどうして、八木低に迷い込んだんですか?」


新撰組の屯所は八木低と前川低の二つに別れている

八木低は近藤達、前川低は芹沢達。

お梅は芹沢に会いに来た、だから前川低に行くはずなのに何故八木低に迷い込んだ事が雪は疑問に思ったのだ



お梅「それがなぁ、考え事しとったら間違って八木低の方に来てしもうて……迷い込んで……」


お梅は恥ずかしがる様な仕草をしながら言い、最後には照れ笑いをした




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