新撰組と現代女剣士




雪「はは…そうなんですか(方向音痴なのか天然なのか……うん、分からん。けど、天然の確率が高い……)」

雪はお梅の正体を推測した。

結果、天然の確率が高い。


お梅「あっ。雪はん今ウチの事阿呆やと思ったやろ?」


雪「えっ。そんな事ないですよ……うん。ないですよ」



お梅は口を尖らせて言った


お梅の発言に雪は“天然の確率が高いと思っただけで阿呆とは違うはず……うん、天然と阿呆は違う。きっとそうだ”と脳内で討論していた


お梅「もぉ~、雪はんホンマ?答えが曖昧やなぁ」



雪「そんな事ないですよ。寧ろ可愛いなって思いました」


雪は微笑んで言った。これは誤魔化しではなく、雪の本心だった


お梅「かわっ……もうっ!お世辞なんて嬉しくありまへん!」


お梅は拗ねた様に言ったが、その顔は紅く染まっていて照れ隠しにも見えた


大方、雪が初めて自然に微笑んだのが嬉しかったのと、雪の不意打ちの表現にやられたのであろう

雪の顔は中性的で、美男子にも見える。

故に、お梅が紅くなるのも納得できる




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