新撰組と現代女剣士
雪「あっ、着きましたよ」
漸く芹沢の部屋の前に到着した様だ。
……が、雪が声を掛けても、気付かず頬を染め百面相をしているお梅。
雪の微笑みの威力は思いの外、大きかったようだ
雪「……お梅さん?どうかしましたか」
雪が二度目の声掛けをするとお梅はハッと気付いた
お梅「あっ……ええ。つ、着いたなぁ。雪はん、案内して下はってありがとうな」
雪「いえ。又、頼み事があったら遠慮なく来て下さいね。」
お梅「ありがとうなぁ。」
雪「そんなお礼なんて……友達なんだから当たり前です。……よね?」
雪は最後の辺を自信無さげに言った
少し照れながら。
お梅「ふふっ。何で最後、ウチに聞いとんの?友達に決まっとるやろ。可愛らしいなぁ、雪はんは」
雪「はいっありがとうございます。……でもお世辞はいいですよ。“可愛らしい”とか私には正反対の言葉ですから」
雪はカラッとした笑顔で笑った