新撰組と現代女剣士




雪は上の空でフラフラと歩く


雪の脳内ではある言葉が何度も繰り返されていた



雪「(初めての女友達女友達女友達女友達女友達女友達女友達女友達女友達女友達女友達女友達女友達…………)」



その表情はボーっとしていながらも心なしか緩んでいる様に見えた
よほど嬉しかったのであろう


そしてフラフラと上の空状態で歩いていると、ドンッと誰かにぶつかってしまった


雪「……あ、すいません。」


雪はろくに姿も見ずに小さく会釈をし、再度部屋へと歩き出した


その雪のぶつかった相手とは



―――柱だった。←オイ

そんな雪の間抜けな様子を丁度見ていた者がいた


斉「?……又何かあったのか?」


そう、斉藤一である。

雪は以前(雪の恋沙汰事件)で斉藤とぶつかり柱と間違ってしまった事があった。
だが今回は本当に柱とぶつかってしまった。柱を人と間違えて。


斉藤は“前とは逆だ”と心の中で呟いた

そして不思議そうに雪がフラフラと歩いて行った方向を見ていた




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