新撰組と現代女剣士
雪は聞き上手なのか芹沢はその後も雪に愚痴を聞いてもらっていた
暫く話していると芹沢は“立ち話も何だ、部屋に来い”と雪を部屋へ招いた
部屋へ入った後も芹沢は愚痴を溢していた
大和屋の事から常日頃の生活の愚痴までも……。
二刻程経った頃には愚痴から世話話やお梅の話しに移り変わっていた
話をしている間中ずっと計算的に演技をしているのだから、雪の演技は計り知れない
話しは、日が暮れる頃まで続いた
雪「では、もう日も暮れましたし、夜には巡察もあるのでそろそろ、おいとまします」
芹「おぉ!それではな。又何時でも遊びに来い」
その頃にはすっかり芹沢の機嫌も治っていた
寧ろいい方だ。
芹沢は話しが弾んで、かなりの量の酒を飲んだので今から動く事もなさそうだ
雪「はい、ありがとうございます。(……“遊びに来い”って…今日は遊びだったのか?ただ、愚痴やら話やら聞いていただけだが……。)」