新撰組と現代女剣士





雪は又暫く考えた後、目を鋭くし“単刀直入に言う”と言い、後に続けた



雪「……総司、お前は覗きをしていた時に私に殺意を向けていたか?」




沖「無視した事を謝らないのですか……は?…殺意?はい、湧きましたよ。今さっき。と言うか、何回か無視されていた時点で既に殺意芽生えてましたよ。てか、除き魔扱いですか、殺しますよ」



雪は声を低くして問いたのだが、最早半ギレ状態の沖田には伝わらなかった様だ


沖田は顔は何時もみたく笑って居るが、目は笑っていない


穏やかな様なゆっくりとした声だが、どす黒さがこれでもかと滲み出ている声質だ



雪「あぁ、ごめんごめん。(……と言う事は、やはりあの視線は総司ではなかったと言う訳か……)」



雪は流す様に微塵も誠意がない謝罪をすると、又考え始めた



そんな雪の様子に沖田は怒りを通り越して呆れた様だ


その証拠に疲れた様にため息を着いている





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