新撰組と現代女剣士




沖「いい加減止めてくれませんか?無視するの」


沖田は雪に冷たい視線を送る



だが、それどころではない雪は又もや無視をして二匹の蝶を睨みながら、一歩下がる



何時もの様子とは明らかに違う雪に沖田は首を捻る


流石に不信に思った様で沖田は険しい趣きの雪の視線の先を見る



沖「(あの蝶がどうかしたんですかね…?良く見れば、不思議な空気を纏っている様に見えますが……)」



沖田も雪と同じく蝶を観察仕出した



一方雪は無言のまま警戒をしている



この二人の様子、端から見ればさぞかし異様な光景であろう



蝶を睨む様に観察する刀を持った男女


何とも可笑しな場面である。



だが、本人達は真面目にやっているのだから、可笑しな光景を作っているなど毛ほども思っていない



幸い、そんな場面を見ている者は誰一人としていなかった



二人の視線の先に居る蝶以外は……




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